他科との話合い 血尿について
内科 泌尿器科
内科医の立場から見た血尿/泌尿器科の立場から見た血尿
森 健吉
1
,
川井 博
2
1杏雲堂病院内科
2日医大・泌尿器科
pp.440-443
発行日 1964年6月10日
Published Date 1964/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200338
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<病的とみなす場合>
血尿はその程度により,肉眼的血尿から顕微鏡的血尿まであり,またその中間の遠心沈殿した沈渣が肉眼的に血性であるものもある。その他色調も種々で鮮紅色で純血性のもの(尿路出血によるもの)や,肉汁様に変色しているもの(腎炎に多く,糸球体から出た血液が尿細管下部で強酸性の尿により影響を受けるため),また腎結核などに見られる膿尿に血液を混じたもの,牛乳様に混濁した中に血液を混じた乳歴血尿(フィラリア症)などがある。
健康人の尿にも少数の赤血球一1枚のプレパラートを探して数個の赤血球を認める程度一が見られることもあるが,毎視野2〜3個以上あれば病的とみなしてよい。くわしくはAddisの計算法がある。
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