他科との話しあい じんま疹・湿疹とアレルギー—内科から—皮膚科から
内科の領域からみたアレルギー性皮膚疾患/湿疹とアレルギー
北原 静夫
1
,
小堀 辰治
2
1同愛記念病院
2東京逓信病院皮膚科
pp.136-139
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200252
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じんま疹やことに湿疹は従来皮膚科で治療された。しかし臨床アレルギーの進歩によりこれらの疾患は皮膚アレルギー性疾患の代表として,新しい角度から注目されている。事実気管支喘息患者にはその既往歴または家族歴にアトピー性皮膚炎やじんま疹などの証明されることがしばしばあり,また気管支喘息が軽快すると同時にアトピー性皮膚炎に悩まされる例が少なくない。
気管支喘息やじんま疹のある型,アトピー性皮膚炎などは,その成因にアトピー型のアレルギー反応の関係することが明らかになつた。これは本来内科の領域で取り扱うべきものであるが,免疫細菌学,植物,真菌学,化学,生理学,病理学などの基礎的知識が必要であり,皮膚科,耳鼻科,眼科,小児科などの臨床家はすべてアレルギー問題に関心を向ける必要がある。
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