特集 関節リウマチ・膠原病—症例で学ぶ診断と治療
膠原病の診断・治療
高安動脈炎(大動脈炎症候群),結節性多発動脈炎
松井 和生
1
1亀田総合病院リウマチ膠原病内科
pp.2174-2179
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200136
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ポイント
◎非高齢者の不明熱・不明炎症では,高安動脈炎,結節性多発動脈炎の鑑別を考慮する.
◎高安動脈炎は,大動脈弓とその分枝に病変を認めることが多く,血管雑音(bruit),脈拍減弱・消失,血管圧痛,四肢跛行などが診断の手がかりとなる.
◎結節性多発動脈炎は,筋痛,多発単神経炎,触知する紫斑,皮下結節・潰瘍,睾丸痛,腹痛,高血圧などの症状を認めるが,気管支喘息,肺病変,糸球体腎炎,抗好中球細胞質抗体(ANCA)は認めない.
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