特集 神経診察―そのポイントと次の一手
各論
【高次脳機能】
意識障害とせん妄―意識のない患者からどう情報を得るか? 注目すべき病歴,症候,バイタルサインは?
道勇 学
1
1愛知医科大学神経内科
pp.1214-1217
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107644
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ポイント
◎意識とは,脳幹網様体から大脳皮質への感覚刺激伝達の営みである,と捉える.
◎意識障害・せん妄の診断には,最大限の病歴聴取の努力と身体診察が必須かつ重要である.
◎意識の清明度は,レベル低下の程度をJCSおよびGCSを用いて客観的に評価する.
◎せん妄の診断は,急性発症,一過性経過に注目し,直接原因,準備因子,促進因子を探る.
◎せん妄には,過活動型以外に活動低下や混合型が存在し,うつや不眠との鑑別が重要である.
◎意識障害の確定診断は,脳幹および大脳皮質のみならず全身性の病態も広く想定して行う.
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