書評
病院感染 こんな時どうする!? 中小病院/診療所編
木村 哲
1
1国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター
pp.1089
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107518
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病院感染はcompromised hostの多い大きな病院に多く,大病院ほど注意が必要と考えられているが,実際には病院の規模に関係なく中小病院・診療所でも,しばしば深刻な病院感染のアウトブレイクが起こっている.そのような事例を眺めてみると,中小病院・診療所では病院感染は少ないから大丈夫との安心感からか,対策が不十分と思われる場合が少なくない.
医療機関の規模にかかわらず,病院感染対策は医療の質にかかわる重要な要素であり,患者さんに安全で安心な医療を提供するためには不可欠な要素でもある.中小病院・診療所ではいったん,病院感染のアウトブレイクが起こると,その打撃は甚大であり,病院・診療所の経営そのものを揺るがすことになりかねない.
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