特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する
各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する
クリンダマイシン
竹下 望
1,2
1国立国際医療研究センター国際感染症センター
2国立国際医療研究センター感染症内科
pp.1255-1257
発行日 2013年7月10日
Published Date 2013/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106899
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ポイント
◎クリンダマイシンは嫌気性菌,グラム陽性球菌などに有効である.
◎ただし,嫌気性菌,グラム陽性菌ともに耐性菌が増加傾向であることが報告されている.特にグラム陽性菌では,マクロライドに耐性が誘導されることから,マクロライド耐性の場合,Dテストによる確認検査が必要である.
◎グラム陽性球菌の毒素産生を抑制する効果があるため,状況に応じて使用できる.なお,この場合はクリンダマイシン感受性と表記されたすべての場合に適応できるわけではない.
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