書評
―佐藤健一 著―どうする?家庭医のための“在宅リハ”
葛西 龍樹
1
1福島医大/地域・家庭医療学
pp.303
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106675
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「在宅でのリハと在宅に向けてのリハ」を家庭医が準備し実践する際に役立つ本が出版された.しかも著者の佐藤健一先生は,北海道家庭医療学センターで家庭医療学専門医コースを第一期生として修了した家庭医である.本書は,臨床的な事項の合間に,佐藤先生がより良い家庭医療を求めて旺盛に学びの機会を広く探求していったエピソードやその成果も含まれていて,いわば物語を読むような面白さで読み進めることができる.
家庭医としての必須のアプローチである高齢者総合的機能評価(comprehensive geriatric assessment)と患者中心の医療の方法(patient-centered clinical method)をベースにしたうえで,そこに生活の場,予防,精神面のケア,そしてチーム医療にこだわった数多くの在宅リハビリテーションで有用なヒントが盛り込まれている.
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