連載 研修おたく海を渡る・69
言葉に敏感になる
白井 敬祐
pp.1653
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105384
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- 文献概要
僕が医学生にがん診療について講義をする時は,TNM分類や治療薬についても触れますが,take home messageとして,「Non curable(治癒が望めない)」あるいは,「No more chemotherapy(使える抗がん剤がない,抗がん剤を使わないほうがいい)」ということと,「Nothing to do(何もすることがない)」というのは,まったく違うことを伝えています.
学生には“Nothing to do”なんてことは決してない,この一点さえ感じてくれればいいと言っています.頭でわかっているのと,それを感じているかどうかは違うのです.
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