今月の主題 内科疾患の予防戦略
循環器疾患の予防戦略
冠動脈疾患でのコレステロール低下療法
川尻 剛照
1
,
多田 隼人
1
,
山岸 正和
1
1金沢大学大学院医薬保健研究域医学系臓器機能制御学・循環器内科
pp.1190-1194
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105265
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ポイント
★粥状動脈硬化は血管の慢性炎症であり,炎症細胞浸潤は粥腫破綻とも関係する.
★コレステロールは動脈硬化の原因物質であり,その他の危険因子と一線を画す.
★コレステロール低下療法により,心血管イベント・総死亡リスク減少が可能である.
★二次予防患者では目標LDLコレステロール(LDL-C)値到達のみならず,さらなるLDL-C値低下が望まれる.
★スタチンによるコレステロール低下療法の安全性は,ほぼ確立されている.
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