今月の主題 脂質異常症―動脈硬化症を予防するためのStrategy
ガイドラインをめぐって
【脂質異常症をどの程度に管理すべきと考えるか】
糖尿病を合併している場合
高橋 友乃
1
,
小田原 雅人
1
1東京医科大学内科学第三講座(糖尿病・代謝・内分泌内科)
pp.803-806
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105167
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ポイント
★2型糖尿病に伴う脂質異常症は,高中性脂肪血症,高LDL血症,低HDL血症が多い.
★糖尿病に伴う脂質異常症の管理目標は,LDLは120mg/dl未満と動脈硬化予防のために厳しく設定されている.
★大規模臨床試験から,フェノフィブラートの投与で,糖尿病の三大合併症の抑制の可能性が示されている.
★日本ではスタチンとフィブラートの併用は原則,禁忌であるが,海外の試験では,併用で心血管イベント発症率が31%低下した.
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