今月の主題 臨床栄養Update 2011
症候と栄養療法
下痢・便秘
福田 修久
1
,
福田 能啓
2
1兵庫医科大学ささやま医療センター内科
2兵庫医科大学地域総合医療学
pp.456-461
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105076
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ポイント
★「下痢」や「便秘」はしばしば遭遇する症状であり,一過性であることも少なくないが,重大な疾患が隠れていることがあるので病歴を注意深く聴取する.
★急性下痢の多くは細菌感染性下痢やウイルス感染性下痢である.ノロウイルスは感染性が強いので感染拡大に注意する.サプリメントや服用薬剤によっても下痢が起こりうることを忘れてはならない.
★高齢者の宿便は下痢症状や便秘症状を呈することがある.投薬する前に,直腸診で便塊を除去しておく必要がある.
★慢性下痢では栄養障害を伴うことがある.消化・吸収機序を考慮しながら鑑別診断を行う.
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