今月の主題 ズバリ! 見えてくる不整脈
抗不整脈薬の迷路から抜け出す
心房細動を停めようとする努力は報われるか?
野呂 眞人
1
,
杉 薫
1
1東邦大学医療センター大橋病院循環器内科
pp.82-86
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104273
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ポイント
★低心機能症例や高リスク群には抗不整脈薬を投与しない.
★QOLは洞調律のほうが高い.
★洞調率維持のための投薬を5年以上続ければカテーテルアブレーションにかかる費用と同じになる.
★費用対効果を考慮すると,現時点ではアブレーションが第一選択にはならない.
★若年者では,3剤までは抗不整脈薬を用いて洞調律維持を図るが,薬剤抵抗性であれば,早々にアブレーションを試みる.
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