特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
頭頸部
各論
頭蓋底
佐藤 陽介
1
,
藤田 晃史
1
,
杉本 英治
1
1自治医科大学放射線科
pp.112-122
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104171
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当然ながら頭蓋底を直接観察することはできない.その病変を疑うきっかけは,症状や画像に頼るところが大きい.頭蓋底は頭蓋内と頭蓋外の境界で,脳神経が頭蓋外に出るときに必ず通る領域である.そのため,この領域の病変の症状の多くは脳神経の異常として認められる.また,画像による頭蓋底病変の存在診断,広がり診断は治療方針の決定に重要であるが,この領域の解剖は複雑で,不慣れな場合は画像の解釈にも苦労することも多い.
本稿では,症状と関連する画像所見(CT,MRI)を中心に,正常解剖,頻度の高い疾患,見落とすと重大な結果につながる疾患を中心に取り上げた.
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