書評
―わかる!画像診断の要点シリーズ4―わかる!心臓 画像診断の要点
寺岡 邦彦
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1東京医科大学八王子医療センター循環器内科
pp.1236
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104032
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最近の画像診断の目覚ましい進歩は,循環器診療を大きく変えようとしている.例えば,この数年,わが国において急速に普及した64列MDCTによる冠動脈CTアンギオグラフィは,その施行数が,ついに年間30万件に達したといわれている.心臓超音波検査,心臓核医学検査,カテーテルアンギオグラフィに加えてMDCTやMRIは,いまや循環器診療において,なくてはならない存在になりつつある.
しかし,これら画像診断のハードおよびソフトの開発や臨床研究のスピードが著しく早いため,なかなかその成果を完全に理解し,駆使することは難しい事態になりつつある.特に,発展途上にあるCTやMRIについては日々,新たな知見が追加され,知識は書き換えられているため,そのスピードについていくことは,容易なことではない.このことは画像を用いて日々の診療に当たる循環器科医にとってばかりでなく,画像の撮影を管理し,所見をつけ,依頼主にレポートを返す放射線科医にとっても同様であろうと思われる.
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