今月の主題 主治医として診る後期高齢者
後期高齢者によくみられる症状とプロブレム
転倒・骨折―実態と予防
奥泉 宏康
1
1東御市立みまき温泉診療所
pp.1226-1229
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103427
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ポイント
●転倒は加齢とともに増加し,橈骨遠位端骨折は50歳台,大腿骨頸部骨折は75歳から増加する.
●地域在住高齢者で年に20~30%,施設入居者で30~40%が転倒を経験する.
●転倒の約10%に骨折が,1%に大腿骨頸部骨折が生じる.
●運動器不安定症は,高齢化によりバランス能力や歩行能力が低下して転倒リスクが高まった状態をいう.
●転倒は多因子の現象なので,運動・薬剤見直し・環境整備・教育などを加えた多面的介入が有効である.
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