連載 成功率が上がる禁煙指導
誰にでもできる日常診療の工夫・6【最終回】
保険診療での禁煙治療のテクニック4.実践編
安田 雄司
1,2
1医療法人啓生会やすだ医院
2NPO法人京都禁煙推進研究会
pp.2358-2363
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103149
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私が行っている保険診療での禁煙治療について5回にわたって報告してきたが,今回が最終である.今までの内容を読まれていろいろな問題点や疑問点が浮かんでこられたと思う.このように禁煙治療に労力を費やすにはあまりにもハードルが多いように感じられた方も多いと思う.その通りである.当の私ですら感じているのである.この保険診療システム自体まだまだ問題点が多いが,いままでのように一部の医師だけが禁煙指導を進めていては本来の目的とは大きくかけ離れた制度で終わってしまうだろう.いやもしかすれば廃止にもなりかねない.本稿では保険診療に関して現在考えられる問題点を掲げるので,どう対応し,さらにそこに各自の個性を生かした禁煙指導をいかに組み入れていくか各自で考えていただきたい.そして禁煙治療をする喜びというものを感じとっていただければ幸いである.禁煙指導に対する当初の意気込みが少し失速気味になりつつある先生方に,成功率アップに向けて再度ギアをチェンジアップしていただきたい.
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