今月の主題 消化器薬の使い方Update
消化器疾患の薬物治療
薬剤起因性消化管粘膜傷害
東 健
1
,
森田 圭紀
1
,
吉田 優
1
,
久津見 弘
1
,
井口 秀人
1
1神戸大学大学院医学系研究科内科学講座消化器内科分野
pp.1688-1691
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102926
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ポイント
●薬剤起因性消化管粘膜傷害において,非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)によるものが最も多い.
●NSAID潰瘍の治療は,まずNSAIDを可能なら中止し,通常の潰瘍治療を行う.NSAIDの中止が不可能ならば,プロトンポンプ阻害薬(PPI)あるいはプロスタグランジン(PG)製剤により治療を行う.
●NSAID潰瘍の予防には,PPI,PG製剤,高用量H2受容体拮抗薬(H2RA)を使用することが推奨されているが,保険診療では適応が認められていない.
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