今月の主題 動脈硬化のトータルマネジメント
Editorial
動脈硬化の病態と臨床像
前村 浩二
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
pp.1442-1444
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102867
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ポイント
●動脈硬化には内膜下に粥腫が蓄積する粥状動脈硬化と,小細動脈の壁が厚くなり内腔が狭くなる細動脈硬化がある.
●動脈硬化の主要な危険因子は高LDL血症,低HDL血症,加齢,糖尿病,高血圧,喫煙,家族歴である.
●動脈硬化は,環境因子に個々人の遺伝素因が相互作用した結果,発症する多因子疾患と考えられる.
●動脈硬化の形成の過程には炎症反応が重要であり,血清高感度CRP値は将来の心血管イベントの発生とよく相関する.
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