連載
目でみるトレーニング
井上 篤
1
,
中曽 一裕
2
,
香川 礼香
3
1勤医協中央病院代謝内分泌科
2鳥取大学医学部脳神経内科
3さぬき市民病院健診科
pp.1937-1943
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101179
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問題 388
症 例:50歳,女性.
既往歴:特記すべきことなし.
併存症:アルコール性肝硬変.
家族歴:妹がBasedow病.
現病歴:アルコール性肝硬変のため,当院の外来で通院加療していたが,2003年8月頃より微熱(36.8℃)と動悸を自覚し,8月19日当院内科を受診した.
初診時現症:眼球結膜に黄疸,眼瞼結膜に貧血あり.頸部には横径5.5cmのびまん性,弾性硬の甲状腺腫が触れるが,圧痛はなし.心肺異常なし.腹部は平坦,軟で自発痛,圧痛なし.肝性脳症認めず.下肢に軽度の浮腫(pitting-edema)を認めた.その他,神経学的に異常所見なし.
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