今月の主題 内科レッド・フラッグサイン―よくある症候から危険を見抜く
全身性の疾患を示唆するレッド・フラッグサイン
めまいの患者では病歴・年齢・基礎疾患に注意
伊賀 幹二
1
1伊賀内科・循環器科
pp.1446-1448
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101069
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ポイント
患者表現は多彩であり,軽度の失神をめまいと表現することもある.
典型的な回転性めまいであれば,心疾患の可能性はきわめて少ない.
回転性以外のめまいであれば,現在では心電図,胸部X線,一般採血に加えて心エコー図は必要である.
ホルター心電図で不整脈がみつけられれば診断できるが,1回のホルター心電図が正常であっても症状があれば疾患がないとはいえない.
頻発する心室性期外収縮をめまいの原因と考えたとき,みだりに抗不整脈薬を投与しない.
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