今月の主題 臨床行動に結びつく検査戦略
よくみる疾患の効果的な臨床検査
貧血
飯島 喜美子
1
,
浦部 晶夫
1
1NTT関東病院血液内科
pp.832-834
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100807
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ポイント
貧血の鑑別診断の第一歩は,平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)を確認し,貧血の性状が小球性か正球性か大球性かを区別することである.
小球性貧血では,鉄欠乏性貧血を考慮し鉄欠乏の有無を検査する.鉄欠乏性貧血と診断した場合は,鉄剤による治療と同時に鉄欠乏の原因の究明および治療を行うことが重要である.
正球性貧血では,溶血性貧血または再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの骨髄不全などが含まれる.大球性貧血では巨赤芽球性貧血の鑑別を行う.
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