特集 公衆衛生におけるNPOの役割
ヘルスプロモーションを担うNPOの役割と問題点
中村 譲治
1
1NPO法人ウェルビーイング
pp.826-829
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902852
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はじめに
特定非営利活動促進法が施行され3年が経過した.内閣府国民生活局の調査によると現在(2002年7月12日現在)7,518団体が特定非営利法人(NPO法人)の認証を受けている.認証されたNPO法人のうち60%が保健・医療または福祉の増進を図る活動を定款に掲げている.国民生活審議会総合企画部会の報告書では,21世紀の社会では,NPOは行政や企業と並ぶ第三の主体として重要性を増していくことを予測している.
このような時代の流れの中で,日本におけるヘルスプロモーションの展開にもNPO法人の役割は少なくないと思われる.本稿ではNPO法人Well-Beingの活動を紹介し,ヘルスプロモーションの展開におけるNPO法人の役割と問題点を検討する.また保健所や大学との連携についても述べてみたい.
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