資料
高齢者施設でのインフルエンザ流行とワクチン接種効果
板垣 朝夫
1
,
穐葉 優子
1
,
松田 裕朋
1
,
五明田 斈
1
,
佐藤 浩二
2
,
成相 隆
3
1島根県保健環境科学研究所
2松江健康福祉センター
3島根県薬事衛生課
pp.367-371
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902736
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高齢者は肉体的,精神的な衰えとともに免疫学的にも機能の低下がみられ,さらに,様々な基礎疾患を持つこれらの年齢層は弱病原体の感染で,しばしば重篤化がみられる.特にインフルエンザの流行は影響が大きく,一般成人に比し高頻度に肺炎などの重症の経過をとる傾向がみられる1).なかでもA香港型流行期には,その流行規模に応じて人口統計上超過死亡現象の出現として捉えられている2〜4).このような状況下にあって,高齢者のインフルエンザ対策として,高齢者施設における流行状況把握と,罹患あるいは風邪症状による入院者率に及ぼす予防接種の効果などについて調査を行った.
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