特集 若者にはびこる性感染症
中学校,高校現場での性感染症の相談への対応事例Q&A
岩室 紳也
1
1神奈川県厚木保健所
pp.346-349
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902729
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「性感染症が増えている,若者の中で蔓延している」という現実があっても,公衆衛生担当者が実際に性感染症に罹患した若者の声を直接聞く機会は少ない.一方で,学校現場では保健室の養護教諭や一般教諭が生徒から相談を受けても,どのようなアドバイスをするのが適当なのか,戸惑いや不安がある.今後公衆衛生担当者も学校教諭も,若者たちから直接,性感染症に関する相談を受けたり,学校現場で性感染症予防教育を展開する機会がますます増えると思われる.
本稿では,若者から寄せられる相談などへの対応で,詳細な解説が必要と思われるものについてQ&A方式でまとめてみた.用語に関しては性器クラミジア感染症をクラミジア,淋菌感染症を淋病,などと簡略化し,性に関する表現もできるだけ若者の言葉に近いものを用いた.なお,受診のすすめ,典型的な症状など,常識的なものについては省略した.
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