特集 健康日本21と職場の健康管理
一次予防としての職場の社会環境整備
埋忠 洋一
1
1三和銀行東京健康管理センター
pp.22-25
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902649
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働いている人は5,500万人ともいわれる.また,これらの人たちは,社会の中核をなし,家庭でも中心的な立場である.それゆえ働く人たちの健康は極めて重要であるだけでなく,わが国の高齢化社会をより豊かな社会にするためには,働く人たちの健康づくりへの継続的なアプローチが必要とされる.
職場では1年に1度の健康診断の実施が義務付けられているし,様々な業務研修が実施されている.職場での生活習慣病対策としては,健康診断後の保健指導,業務研修などの機会を利用した健康教育,独自に実施する健康教育や健康づくりイベントなどが存在する.職場ではわが国の経済的発展とともに,健康の保持増進に対する環境整備が進められてきたが,生活習慣病予防に対する環境整備は必ずしも十分なものとはいえない.
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