活動レポート
高齢者の自立生活延伸を目指した包括的ケア—五色町における「寝たきり予防」事業の概要
松浦 尊麿
1
1五色町健康福祉総合センター
pp.919-924
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902641
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事業推進の背景
人口の高齢化が進行するわが国にあって,五色町は平成12年度,人口の26.0%が65歳以上となり,特に後期高齢者といわれる75歳以上の割合が12.1%と高く,65歳以上人口の46.6%を占め,今まさに超高齢社会が具現している.また,若者の島外への流出により高齢者単独世帯,高齢者夫婦世帯はそれぞれ,全世帯の9.2%,12.6%と増加している.したがって,要介護者を対象としたケアのみならず,自立高齢者の要介護移行予防が重要な課題となっている.
平成12年4月から開始された介護保険制度の運用に当たって,介護保険事業計画で地域づくりの視点を含めて五色町の目標を定めた.すなわち,健康で共に支え合う心豊かな高齢社会の実現を目指し,図1に示すように当面の具体的目標を「保険料負担の低減」と「サービスの充実」とし,そこに至る実践課題を以下のように据えた.
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