特集 21世紀の地域歯科保健の展開
近未来における口腔保健対策
鶴本 明久
1
,
宮武 光吉
2
1鶴見大学歯学部予防歯科学教室
2鶴見大学歯学部
pp.501-505
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902541
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「健康日本21」は,かなり具体的な目標値と達成のための方策をもった「健康づくり」運動である.歯の健康においても同様で,ライフ・ステージごとになすべきことが詳細に指示されている.しかし,最終目標はともかくとして,地域の現状に応じて,また科学的な評価と根拠に基づいて内容を変更するというのも「健康日本21」運動の原則のひとつのように考える.つまり,地域の歯科疾患とそれにかかわっている多方面の要因を診断し,その診断に基づいて最も有効な予防手段の選択と効率的な応用を計画することでもある1).ここでは,歯科疾患における疾病構造の変化,その変化に対応した予防対策の必要性,そして,現在応用されている歯科疾患,特にう蝕に対する予防方法の現状と将来について述べてみたい.
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