活動レポート
精神障害者に対する地域生活支援の模索—愛媛県今治地域の「精神保健福祉に関する検討会」活動を中心に
鷹尾 雅裕
1
,
池内 敬太郎
2
,
塩見 芳仁
3
,
山西 佳恵
1
1愛媛県精神保健福祉センター
2今治市保健福祉部健康推進課
3今治市社会福祉協議会
pp.512-516
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902336
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
精神障害者が地域で当たり前の生活が可能なよう,これまでの医療のみならず福祉的側面からも支援しようとするノーマライゼーションの考えは,近年の度重なる関連法改正によって浸透の途に付いた.また,精神障害は身体・知的障害とともに,障害者プランなどによりその施策が統合的に推進されるようになり,遅ればせながら社会参加促進のための施設・制度も整備されつつある.
しかし,地域生活を支える施設の多くは,高齢で金銭的余裕のない家族が担っているのが現状である.施設を整備するにも多額の資金を要し,法人化のための資金集めも思うに任せない.全国的に地域生活支援は,家族の手弁当と公的助成金による自転車操業的な運営の共同作業所に支えられているところが多い.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.