特集 地域歯科保健
地域歯科保健における健康教育—愛媛県松山中央保健所の活動から
松田 智子
1
Tomoko MATSUDA
1
1愛媛県松山中央保健所
pp.561-564
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900862
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◆はじめに
歯科保健活動は“8020運動”の推進により,乳幼児を中心としたう歯予防活動から,生涯を通じた健康づくりの一環としての歯の健康づくりへと大きい転換を迎え,地域における歯科保健活動への期待は大きい.松山中央保健所では,活動効果の低い離島(中島町)をモデルに特別対策事業として,“こどもの歯の健康づくり”の取り組みを行い,歯みがき習慣の改善などによるう歯予防に高い効果が得られた.この活動から,さらに,生涯を通じた歯の健康づくりを積極的に推進するには,母親自身の歯の健康づくりへの行動変容が重要であることが示唆された.そこで,平成2年度から,県下14保健所の事業として「ほやほやママの歯科相談」を開始した.これらの歯科保健活動をもとに,地域における健康教育について述べたい.
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