報告
遺伝子診断によりBCGによる播種性病変と診断された1症例
明石 都美
1
,
石井 睦夫
2
,
山中 克己
3
,
森 正司
4
,
一山 智
5
,
森 亨
6
1名古屋市衛生局保健医療部
2名古屋第二赤十字病院小児科
3名古屋市立中央看護専門学校
4名古屋市衛生研究所
5京都大学医学部附属病院検査部
6結核予防会結核研究所
pp.65-69
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902231
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予防接種の中でもBCG接種の重大な副反応は少ないとされ,特に播種性病変は,わが国では死亡例4例を含め数例が報告されているだけである.
今回,BCG接種後,約40日後に高熱を発し,不明熱として治療を受ける中で,検査の結果,血液から培養された抗酸菌株が接種されたBCG株と一致することが遺伝子診断により診断された症例を経験したので報告する.
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