特集 女性への暴力
シェルターから見える女性への暴力の存在
阿部 裕子
1
1かながわ・女のスペース“みずら”
pp.545-548
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902124
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みずらのシェルター
みずらは1990年5月に個人の女性たちの集まりで発足しました.「女性のための何でも相談」を活動のメインにして利便性の良い場所に事務所としてマンションを借り,メンバーの中からパートタイマーで相談スタッフをおいたのです.当時としては,財政の裏付けのない団体が身の丈以上の事務所や常駐スタッフをおくことでだれからも「無謀!」と噂されました.
名もない,発足したばかりの小さな団体に相談が寄せられるだろうか? という不安とは裏腹に次々に女性たちから様々な相談が寄せられてきました.見知らぬ団体に対して電話のむこうから堰を切ったようにプライベートな困難やトラブル,さらに自らの人生を語り続ける相談者たちにわたしたちは驚愕さえ覚えたほどです.
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