特集 産業歯科保健
産業歯科保健活動の実際—福岡予防歯科研究会での産業歯科保健の取り組み
堀口 逸子
1
1福岡予防歯科研究会
pp.389-393
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902090
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福岡予防歯科研究会について
本会は1973年に設立され福岡市に活動拠点を設けているNPO団体である.メンバーは九州を中心に北海道から沖縄まで全国にわたり,歯科医,歯科衛生士を中心として,医師,大学教官などで構成されている.会の活動内容は以下のようになっている.まず,臨床予防管理室で予防処置と健康教育による定期健診を約1,200名に対し会員制で行っている1).また九州圏内の市町村単位での保健事業の支援や福岡市内および近郊の幼稚園,保育園(15施設,約1,200名)での健康教育とフッ素洗口を中心とした健康づくりの支援,企業での健康学習教室を主体とした健康づくり支援である.さらに健康教育媒体などの開発・販売,季刊紙や会員向けニュースレターを発行し,毎週事務所にてゼミを開催している.その他に保健婦,栄養士などを対象としたプリシードプロシードモデル2)活用のための研修事業,地域保健や予防歯科に関する研究と学会発表も行っている.
今回は企業における健康学習教室について,その開催にあたって実施した質問紙による実態調査と労働時間損失調査,教室プログラムとその内容,そして効果について報告する.
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