特集 成人病から生活習慣病へ
「生活習慣病」でよいのか—公衆衛生の現場から
寺尾 敦史
1
1高知県中央東保健所
pp.108-110
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901835
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大学を卒業した昭和55年,公衆衛生の実習指導を受けた縁で大阪府立成人病センター集団検診第1部に勤務した.以来,勤務地は変わったが一貫して循環器疾患の予防分野に身を置き仕事を行ってきた.
昭和55年当時は老人保健法施行前の時代であり,先進的な市町村においてモデル的に成人病(循環器)検診が行われていた.集団検診第1部では地元の関係機関と協力して,秋田県井川町・本荘市,大阪府八尾市,高知県野市町において循環器検診を実施し,検診結果に基づく管理指導を徹底して行うことにより各地域で脳卒中の発症率を低下させる成果をあげていた1).
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.