保健行政スコープ
色覚の異常と見やすい色表示
染谷 意
1
1厚生省健康政策局総務課
pp.806-807
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901380
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1.色覚問題に関する検討会について
色覚の異常は,網膜の視細胞に存在し色を知覚する物質(視物質)の異常により,通常と異なる色の感じ方をする身体の異常である.色の感じ方が異なることによって,異常を持つ者は日常生活において多くの困難を感じることがあると言われている.
色覚の異常に伴う問題に対しては,異常を有する者に対する,色の感覚が必要となる場面での適切な配慮が重要である.このため,特にひとつの集団生活の場である学校,職場などにおける困難については,これまでも学校保健,産業保健などの分野で必要な取り組みがなされてきたところである.
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