保健行政スコープ
医療政策の展望(1)
梅田 勝
1
1厚生省健康政策局総務課
pp.230-231
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901005
- 有料閲覧
- 文献概要
●はじめに
わが国における医療供給体制は,総合的な医療レベル,特に医療機関などの量的な整備,医療機関へのアクセスの容易さなどからみても世界に冠たるものであると考えられる.しかし,人々の高齢化,疾病構造の変化,価値観の多様化,ニーズの高度化など,われわれを取り巻く環境の変化は大きい.このような医療をめぐる状況の中で,良質な医療を国民すべてに,全体としての公平,公正さを確保しつつ,効率的かつ安定的に供給するための医療供給体制の整備方策を検討しなければならない.このための医療行政の方向付けを,以下の7つの視点にまとあて述べてみたい.
(1)医療施設機能の体系化
(2)医療施設の近代化
(3)医療経営の健全化
(4)医療機能の客観化および評価
(5)医療の周辺の質の向上
(6)情報の開示
(7)マンパワーの確保
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.