進展する地域医師会の公衆衛生活動
地域におけるMRSAの実態調査—新発田市豊栄市北蒲原郡医師会(1)調査に至る背景とその実施
川井 和夫
1
,
渡辺 悌三
2
Kazuo KAWAI
1
,
Teizo WATANABE
2
1新発田市豊栄市北蒲原郡医師会
2新発田市豊栄市老人訪問看護運営委員会
pp.876-877
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900938
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MRSA(methicilline-resistant staphylococcus aureus,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染が医療機関において増加し,院内感染の大きな問題となっている.さらに最近では,この感染は地域の在宅患者にも波及し,地域の在宅患者のケアに携わる医療保健福祉関係者にも不安感が生じている.また,福祉施設などへの入所をめぐってトラブルもあるともいう.
このような状況を背景に,新発田市豊栄市北蒲原郡医師会(富樫益郎会長)では,昨年,MRSA感染に対する不安が,在宅ケアや在宅医療の発展を阻害することのないように,医師会としても何らかの対策を立てる必要性を痛感,在宅医療におけるMRSA感染の実態について調査を実施し,その対策について検討した.
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