進展する地域医師会の公衆衛生活動
地域におけるMRSAの実態調査—新発田市豊栄市北蒲原郡医師会(3)考察と対策
川井 和夫
1
,
渡辺 悌三
2
1新発田市豊栄市北蒲原郡医師会
2新発田市老人訪問看護運営委員会
pp.136-137
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900979
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今回の調査では,患者や家族に不要な不安感を生じないようにという考えから,患者・家族への説明は行わなかった.それは個々の医師の判断に任せた.あくまでも地域の感染の実態を把握し,その対策を進あるということに目標をおいて調査が実施された.したがって,検査結果についても患者には連絡されていない.また,今回の調査では保菌者の入院歴も調査項目の中には入れていない.ただ,入院歴を調査項目とするか否かの検討はされている.
渡辺 コアグラーゼ型別を調べれば大体感染経路,発生源がわかるといわれています.Ⅱ型は主として入院患者に多いといわれておりますが,われわれの調査結果でもⅡ型が多かったことを見ると,病院での感染が多いのではないかと推定しています.ただ個々の医療機関名を調査するといろいろと差し障りがありますので,今回は調査項目に入れませんでした.
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