特集 地域での寝たきりゼロ作戦
訪問看護と寝たきり予防
渡辺 美子
1
,
松野 佐和子
2
,
北本 さゆり
2
,
門田 加奈
2
,
松尾 高子
2
,
伴 一枝
2
Yoshiko WATANABE
1
1箕面市健康福祉部保健福祉室地域保健課
2箕面市役所
pp.480-483
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900841
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
◆はじめに
箕面市は,大阪市近郊に位置する人口約12万人の住宅文教都市である.本市の老人保健法による訪問指導は,昭和58年保健所と協力して行った寝たきり老人実態調査に始まり,調査から把握した寝たきり老人を中心に訪問指導を開始した.以後,保健婦は訪問指導を中心に置き,活動してきた.その中で市は昭和61年に機構改革を行い,保健と福祉を統合した健康福祉部を設置し,さらに昭和63年に,保健婦をこの健康福祉部に位置づけ,福祉事務所や医療機関との連携など,医療・保健・福祉の総合一体化した事業の展開が図られるようになった.これらの機構の改革により,訪問指導の対象者の早期把握が可能となり,関係機関との密接な連絡をもとに,より効果的な訪問指導事業を展開することができるようになった.
このような背景をもとに,昭和63年には国から訪問看護等在宅ケア総合推進モデル事業の指定を受け,訪問看護事業を担う訪問看護婦の活躍を中心とした在宅ケアの推進を図ってきた.さらに平成4年4月には,それまでの訪問看護事業の実績をもとに老人訪問看護ステーションの指定を受け,訪問看護事業の充実を図っている.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.