トピックス
これからの保健・福祉活動—広島県の動向を含めて
草野 文嗣
1
Fumitsugu KUSANO
1
1滋賀県長浜保健所
pp.630-633
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900647
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1.保健・福祉の連携の必要性
わが国には,保健所と福祉事務所が存在し,保健サービス・保健活動にかかわる企画立案等は主として保健所サイドで,福祉にかかわる同様のことは主として福祉事務所サイドで行われている.ところが,各種の障害を持った人々や,生活保護世帯の人々は,福祉サービスの他に,それに起因する保健・医療からのサービスを同時に必要とする人々が非常に多い.これらの人々への保健・医療・福祉サービスは,必要な時に,必要なものが,質と量とを整えられて提供されることが望ましい.しかし,これらのサービスの提供者は,言うまでもなく,保健・医療・福祉機関とそれぞれ別個の機関に所属している.そのため,上記のように必要なサービスが,必要なときに適切に提供されることは非常に難しく,現実には,抜けた所が多かったり,重なり合ったり,事の後先が逆になったりという,不統一なサービスの提供の仕方になっていることが多い.
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