特集 健康まつり—創意と工夫のイベント
健康まつり実践のノウハウ
大江 浩
1
,
鏡森 定信
2
Hiroshi OHE
1
,
Sadanobu KAGAMIMORI
2
1富山県福野保健所
2富山医科薬科大学保健医学教室
pp.765-768
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900456
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■はじめに
近年,公衆衛生分野においてもイベントが幅広く行われるようになった.イベントは,主催者側が理念に基づいて企画・立案し,参加者がそのテーマに共感できることが大切であるが,規模,形式,内容,主催・参加者などの面で様々なものが行われている.健康まつりは,参加者それぞれが本人,家族,そして地域の「健康」を再認識し,健康づくり活動の実践を目標とする健康教育・学習の重要な機会であり,またその手段でもある.健康づくりに地域住民の主体的参加がますます必要になっている今日,その果たす役割は決して小さくはない.
健康まつりの形式としては,県や広域ブロック単位で健康に関するシンポジウムやフォーラムとして,専門家が中心になって開催されるものも多いが,ここでは,市町村単位で行われる住民主体の健康まつりを取り上げ,実践例を検討しながら,そのノウハウについて述べる.
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