特集 健康まつり—創意と工夫のイベント
健康まつりの実践—ウエルネス宣言都市・都城市
西河 邦博
1
Kunihiro NISHIKAWA
1
1都城市福祉部健康課
pp.769-772
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900457
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■市の概要
都城市は,宮崎県の南西部,都城盆地のほぼ中央に位置し,東に鰐塚山系,北西に高千穂峰を仰ぎ,三方を山に囲まれて,広大な盆地を形成し,南は大きく開け,志布志湾に達している.交通は,南九州の要衝として,九州縦貫自動車道宮崎線をはじめ国道,主要地方道が縦横に延び,宮崎・鹿児島の両空港へは50kmと恵まれた環境にある.気候は,山系を周囲にめぐらした標高平均155mの平地であるため,夏冬・昼夜の気温差が著しく,四季を通じて風力は一般に弱い.雨量は年間約2,600mmで,その約70%は5月から9月に集中している.この降水は,盆地内の田畑を潤し,また地下に浸透して貴重な水資源となっている.
本市の面積は,306.7km2で,宮崎県総面積7,734.72km2の4%を占めており,人口は平成3年4月1日現在,131,334人,うち65歳以上人口は14.9%を占め,すでに高齢社会となっている.また全死亡率を主要死因別に見ると,3大成人病といわれる「悪性新生物」,「心疾患」,「脳血管疾患」の合計が64%を占め,いずれも全国平均を上回っていることから,高齢社会を展望する中で疾病予防,健康増進対策が重要な課題となっている.
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