地域リハビリテーションと機能訓練事業 パネルディスカッション:地域リハビリテーションとネットワークづくり・1
—基調講演—ネットワークづくりの基本的考え方—ネットワークのネオ・コーポラティズム的考察
牛津 信忠
1
Nobutada USHIZU
1
1長崎外国語短期大学
pp.708-714
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900441
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まず,社会経済体制などという少々おおげさな内容に触れることから始めたい.昨年の夏,英国で国際的なボランティア学会が開かれた1).今日の議論とも大いに関係の深い内容が発表されていたが,そのなかで,特に社会経済体制上の議論が目を引いた.ボランティア活動と体制論など日本では余り論じられることもないが,この学会では,体制のなかでの自主的・自発的活動について,考え方の整理が相当に厳密になされていた.自主的・自発的活動ないし活動体を,われわれの社会のなかでどのように位置付ければいいのか.これがわれわれの「人間福祉ネットワーク」を考えていく場合に,その性格を左右する要点のひとつとなる.
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