特集 薬局・薬剤師の地域展開—コミュニティ・ファーマシー
ドイツにおけるコミュニティ・ファーマシーの現状と課題—ドイツと日本の比較
アッセンハイマー 慶子
1,2
1Central Apotheke
2一般社団法人日本コミュニティファーマシー協会
1Central Apotheke
pp.922-927
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208779
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はじめに
コミュニティ・ファーマシー(以後,かかりつけ薬局)とは,規模の大小,都市・地方,また,医院・病院との隣接などといった立地条件にかかわらず,薬局が担当すべきことは何でもその1店舗でできる薬局です.患者が,かかりつけ薬局を自宅の近くに持っていれば,処方箋業務だけでなく,OTC(over the counter)医薬品の相談販売,健康相談や製品情報の提供などを,営業時間内であればいつでもお願いできます.ドイツの薬局は,そういった意味で全薬局がかかりつけ薬局です.2004年に薬局のあり方を大きく変えた医療費抑制政策が行われ,ドイツの薬局経営は以前と比べて厳しい状況にありますが,今もなお各薬局が,かかりつけ薬局たるべく環境条件を整えています.
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