Japanese
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予防と臨床のはざまで
Don and Hiroshi
Don and Hiroshi
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.862
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208765
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第26回日本健康教育学会学術大会(2017年6月24・25日,東京)は,前日企画(前回参照)に続いてメインプログラムも大いに盛り上がりました.公式ホームページによると535名の参加があり,過去最高の参加者数でした.学会の主な講演やシンポジウムは国の重要文化財である早稲田大学大隈記念講堂で行われ,格式,雰囲気ともに最高の学会となりました.
初日午前に行われた荒尾孝学術大会学会長の講演「豊かで活力ある長寿社会づくりに貢献する健康教育とは」では,少子高齢化が進行し健康格差が拡大しつつあるわが国では,集団戦略に基づく健康づくりが重要となることと,その社会的効果を上げるためには,エビデンスを蓄積し,伝え,使うことが重要であり,SNSに対応した新たな情報提供方法や健康格差を解消する手法の開発が必要になるというお話がありました.また,より一層,学際的な議論の場が重要となるので,関連する学会が連携・協力しあうヘルスプロモーション学術連合が必要である,と述べられたのが印象的でした.
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