特集 地域包括ケアの進化
扉
pp.549
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208479
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社会保障と税の一体改革の一環として,医療・介護の制度改革が本格化してきました.このたびの改革では「地域医療構想」と「地域包括ケアシステム」が重要なキーワードとされており,これらに対する適切な対応が地域の公衆衛生行政の喫緊の課題となっています.
このうち地域包括ケアについては,1970〜80年代の広島県御調町(現在の尾道市)における町行政と医療福祉施設の連携による取り組み(地域包括医療ケア)が原点と言われておりますが,その概念が全国的に認識されたのは介護保険制度の創設後でした.特に2008年以降は,地域包括ケアの概念が膨らみを増しながら進化を続けており,来るべき超高齢多死社会を迎えても,生きがいを持って安心して住み続けることができる「地域づくり」に発展しつつあります.
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