特集 たばこ対策
受動喫煙防止対策の現状と課題
大和 浩
1
1産業医科大学 産業生態科学研究所 健康開発科学研究室
pp.675-680
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208274
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
喫煙・受動喫煙による日本の死亡数
2013年から始まった厚生労働省の「健康日本21(第二次)」では,日本人の死因の第一位は喫煙で12万9千人,第二位が高血圧で10万4千人,第三位は運動不足で5万2千人,という分析に基づき,今後の健康管理は肥満の有無にかかわらず喫煙と高血圧を有する者への対策を強化することと運動不足の解消に重点をおいて推進されることとなった1).さらに,受動喫煙によって少なくとも6,800人の日本人が死亡していることが報告されており2),禁煙支援と屋内全面禁煙化を推進することは喫緊の課題である.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.