資料
農村地域における高齢者の血清脂質による肥満度指数の検討
尾澤 ますみ
1
,
高橋 修和
1
,
勝又 晴美
1
OZAWA・Masumi
1
,
TAKAHASHI・Masakazu
1
,
KATSUMATA・Harumi
1
1日本医科大学老人病研究所
pp.500-503
発行日 1989年7月15日
Published Date 1989/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207982
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●はじめに
昭和58年老人保健法の施行により,各市町村で健康診査(健診)が実施されることになった.我々は昭和56年から山梨県早川町において,35歳以上の者を対象として健診を実施している.この町は人口の過疎化が進行し,昭和62年7月1日現在で人口数2,732名,そのうち65歳以上の老年人口が732名(26.8%)と著しく高齢化の進行している地域である.近年,公衆衛生活動,食生活の改善により高齢者の疾病にも変化がみられ,高脂血症を危険因子とする虚血性心疾患1),脳梗塞2,3,4)の増加が問題となってきた.そこで,我々は昭和62年7月に実施した健診検査成績より,この地域の高齢者を対象に血清脂質と肥満度の現状を把握した上で,これらの疾病のある程度の指標となりうるであろう肥満度指数について検討したので報告する.
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