座談会
社会の変化に対応する地方衛生研究所
北川 定謙
1
,
國田 信治
2
,
大谷 明
3
,
中村 晃忠
4
,
大橋 誠
5
1厚生省保健医療局
2大阪府立公衆衛生研究所
3国立予防衛生研究所
4国立衛生試験所療品部
5東京都立衛生研究所
pp.827-833
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207830
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大橋 地方衛生研究所(以下,衛研と略)は地域社会における公衆衛生の向上を図るために科学的・技術的中核として,関係行政各機関・部門と緊密な連携を取って業務を進めてきました.機能的には調査研究,試験検査,研修指導および公衆衛生情報の解析・提供という四つの業務の柱を持っておりますし,対象としては感染症をはじめとする各種疾病予防,食品衛生,薬事衛生,環境衛生など幅広い分野をカバーしています.しかし,変遷する社会情勢にどう対応し,また日進月歩の技術革新をどう取り入れていくかということで,いろいろと悩みを抱えているのが現状です.そして,ここ数年間,衛研のあり方について協議を重ねてきました.衛研の強化対策について厚生省に対しての幾つかの要望事項もまとめることができました.
そこで,このような機会をとらえ,今日は衛研の業務に関係の深い厚生省からは北川保健医療局長,衛研の感染症の業務に関係の深い予防衛生研究所の大谷所長,また理化学部門でご指導いただいている衛生試験所からは中村先生においでいただき,また衛研を代表して地方衛生研究所全国協議会の会長である國田先生にご出席願い,それぞれのお立場から衛研の現状と問題点についてご発言いただきたいと思います.
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