資料
都市における健康教育の試み—横浜Tデパートでの「サロン・ド・サンテ」
吉田 亨
1
,
佐藤 建
2
,
高橋 武夫
2
,
林 秀
3
Tohru YOSHIDA
1
,
Ken SATOH
2
,
Takeo TAKAHASHI
2
,
Shu HAYASHI
3
1東京大学医学部保健社会学教室
2(財)神奈川県予防医学協会
3前神奈川県立衛生短期大学
pp.428-431
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207287
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1)現代社会にふさわしい健康教育の展開方法を探るため,民間健康管理機関が主体となり,都市のデパートを会場とした健康教室を2年にわたり実施した.
2)のべ定員2,300人に対し,1,815人(78.9%)の出席者があり,一応の成果があったと考えられた.
3)多様な健康問題を抱える主婦層を対象に,都心で開催される健康教室にふさわしいテーマは,慢性で軽度な疾患についての第一人者による講義と,興味ある健康法についての実習であると考えられた.
4)保健衛生分野以外の機関との共同作業によって,より多くの人々に働きかけ得ることが明らかになり,効率的・継続的な健康教育の展開のためにも,この種の共同作業は有意義だと思われた.
5)今後この種の教室を元に,特定の健康問題ごとに継続的なグループ活動をしていくことが,対象者の行動改善につながり,望ましいと思われた.
稿を終わるにあたり,御校閲いただきました女子栄養大学宮坂忠夫教授,東京大学川田智恵子講師にお礼申しあげます.
本研究は第43回日本公衆衛生学会総会で発表した.
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