特集 アメニティ・保健・福祉
労働とアメニティ
武澤 信一
1
Shin-ichi TAKEZAWA
1
1立教大学社会学部
pp.483-490
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206888
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■はじめに
"労働とアメニティ"とは,つまるところわれわれが労働生活に何を求めるかの問題である.もし金銭だけを求めるなら,札びらの勘定がアメニティの源泉であり,フラストレーションのもとともなる.
本稿ではまず第一に,人間が労働生活に何を求め,何を問題視してきたか,その歴史的推移を簡単なモデルで通観する.次にはここ十数年,世界の先進国で何が新しい"労働問題"となってきたかを顧みる.つまりアメニティをめぐる近年の国際的動向を,日本を含めて検討する.その上で日本の現在に焦点をしぼる.
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